こんにちは、otonariです!
音楽を聴くのが大好きで、イヤホンやヘッドホン、オーディオ機器にこだわっているあなた。きっと「もっと良い音で聴きたいな」って思っていますよね。そんな時、グラフィックイコライザー(通称:グライコ)という機能を目にしたことがあるかもしれません。
でも、たくさんのツマミが並んでいるのを見て、「難しそう」「どう設定したらいいのか分からない」と、結局フラット(全てのツマミが真ん中)に戻してしまった経験はありませんか?
安心してください。このグラフィックイコライザーは、決して難しいものではありません。むしろ、あなたの「理想の音」に近づけるための、最高の魔法のツールなんです。
この記事では、グラフィックイコライザーを初めて触るあなたでも、すぐに実践できるおすすめ設定のコツを、専門用語をなるべく使わず、優しく、そして分かりやすくお伝えしていきます。
ターゲットは、「音楽は好きだけど、音響機器の専門知識はちょっと苦手…」というあなた、佐藤さんです。佐藤さんは、通勤中に好きなアーティストの曲を聴くのが日課で、最近ちょっと良いワイヤレスイヤホンを買ったばかり。「せっかく良いイヤホンを買ったんだから、もっと臨場感のある音で聴きたいな」と、グライコをいじり始めたものの、「低音を上げたら音がこもっちゃった…」と悩んでいます。この「こもり」を解消して、クリアで迫力のある音を手に入れるのが、この記事のゴールですよ。
佐藤さんが、お気に入りの曲を聴いたときに「うわ、こんな音も鳴ってたんだ!」と感動できるような、自分だけの最高の音を見つけるお手伝いをさせてくださいね。
さあ、一緒にグラフィックイコライザーの扉を開けて、理想の音を手に入れましょう!
- グラフィックイコライザーとは?設定の前に知っておきたい基礎知識
- グラフィックイコライザーの設定をマスターして理想の音を手に入れよう
- 5. 【低音域】20Hz〜250Hzの設定で迫力と「こもり」をコントロールするコツ
- 6. 【中音域】500Hz〜2kHzの設定でボーカルや楽器の「輪郭」を際立たせる
- 7. 【高音域】4kHz〜16kHzの設定で音に「きらびやかさ」と「抜け感」をプラス
- 8. グラフィックイコライザーのバンド数(6バンド/10バンドなど)による設定の自由度
- 9. ジャンル別!ロック、ポップス、クラシックのおすすめ設定パターン
- 10. グラフィックイコライザーを設定する際の「耳の慣れ」を防ぐための裏技
- 11. 【迷ったらコレ】プロが教える「とりあえず試すべき」おすすめ設定
- 12. グラフィックイコライザーでハウリングを防ぐための設定テクニック
- 13. グラフィックイコライザーの設定で「イヤホン音質向上」を実感する手順
- グラフィックイコライザーの設定をマスターして理想の音を手に入れよう
グラフィックイコライザーとは?設定の前に知っておきたい基礎知識
佐藤さん、まずはグラフィックイコライザーが一体どんなものなのか、簡単に理解しておきましょう。
1. グラフィックイコライザーって何?その役割とメリット
グラフィックイコライザー(Graphic Equalizer)は、簡単に言えば「音のバランスを調整する装置」のことです。
音楽は、低い音(ベースやドラムの低音)から高い音(シンバルやボーカルの倍音)まで、様々な周波数(音の高さ)で構成されています。グライコは、この周波数の帯域をいくつか区切って、それぞれの音量を視覚的に調整できるようにしたものです。
例えば、「最近買ったイヤホン、低音がちょっと物足りないな…」とか、「ボーカルの声が少し引っ込んで聞こえる…」と感じたことはありませんか?
グライコを使えば、そんな「ちょっと気になる」部分を、あなたの好みに合わせてピンポイントで調整できるんです。これは、まるで「音の調味料」のようなもの。塩胡椒で料理の味を整えるように、グライコで音のバランスを整えるイメージです。
最大のメリットは、その名の通り「グラフィック(視覚的)」に調整できること。ツマミ(フェーダー)を上げ下げすると、その形がグラフのように見えるので、「今、どんな音のバランスになっているか」が一目で分かります。これが、初心者さんにとって非常に分かりやすいポイントなんですよ。
2. パラメトリックEQとの違いは?視覚的に分かりやすいグラフィックイコライザーの魅力
イコライザーには、グライコの他に「パラメトリックイコライザー(PEQ)」という種類もあります。
PEQは、調整したい周波数や音量の幅(Q値)を細かく設定できる、よりプロ向けのツールです。非常に高性能ですが、数字や専門用語が多く、初心者さんには少しハードルが高いかもしれません。
一方、グラフィックイコライザーは、調整できる周波数帯域があらかじめ決まっていて、その音量(ゲイン)を上下させるだけ。調整できる項目が少ない分、直感的で分かりやすいのが特徴です。
| 比較項目 | グラフィックイコライザー (GEQ) | パラメトリックイコライザー (PEQ) |
|---|---|---|
| 調整方法 | あらかじめ決められた周波数帯の音量を上下 | 周波数、音量、音の幅(Q値)を自由に設定 |
| 視覚性 | グラフのように変化が一目で分かりやすい | 数字や曲線で表示され、やや専門的 |
| 初心者向け度 | 高い(直感的で分かりやすい) | 低い(専門知識が必要) |
佐藤さんのように「まずは手軽に音を良くしたい」という方には、視覚的で直感的に操作できるグラフィックイコライザーが断然おすすめです。
3. 設定の基本は「上げ調整」より「下げ調整」!音を良くする黄金ルール
さあ、いよいよ設定のコツに入ります。ここが最も重要なポイントですよ!
グライコを触るとき、ついつい「低音を強くしたいから、低音のツマミを思いっきり上げよう!」と考えがちですよね。でも、実は音質を良くするための黄金ルールは、「上げ調整」よりも「下げ調整」を基本にすることなんです。
なぜなら、ツマミを上げると、その周波数帯の音量が大きくなるだけでなく、音の歪み(ひずみ)やノイズも一緒に増幅されてしまうことが多いからです。特に、アンプやスピーカーの性能によっては、音が割れたり、全体的にうるさく感じたりしてしまいます。これは、佐藤さんが悩んでいた「低音を上げたら音がこもっちゃった」という現象の大きな原因の一つです。
「下げ調整」とは、「出すぎている音」や「耳障りな音」のツマミを少し下げることで、結果的に他の必要な音が際立つように調整する方法です。
例えば、低音が「ブーミー(こもった感じ)」に聞こえる場合、低音域を少し下げることで、こもりが取れてスッキリし、結果的にクリアで心地よい低音が残ります。
ポイントは、「足し算」ではなく「引き算」で音を整えるイメージです。この「下げ調整」を意識するだけで、あなたの音質改善は格段に進歩しますよ。プロの音響エンジニアも、この「引き算の美学」を大切にしているんですよ [1]。
4. グラフィックイコライザーの「フラット」状態から始めるチューニングの第一歩
設定を始める前に、まずは全てのツマミを「フラット」、つまり0の状態に戻しましょう。これがあなたの「基準の音」になります。
- 基準の音を聴く: お気に入りの曲を聴きながら、フラットな状態の音をしっかり耳に焼き付けます。
- 「気になる音」を見つける: 「この曲、ボーカルが少し遠いな」「高音がシャリシャリして耳に痛いな」など、直感的に気になる部分を見つけます。
- 気になる部分を「下げる」: その気になる音の周波数帯のツマミを、少しだけ(-3dB程度を目安に)下げてみます。
- 効果を確認する: 下げたことで、音がどう変わったかを確認します。良くなったらOK。悪くなったらフラットに戻します。
この手順で、「気になる音を消す」ことから始めるのが、失敗しないグラフィックイコライザーの設定の第一歩です。「音が良くなる」というのは、「不快な音がなくなる」ことと同義であることが多いんですよ。
グラフィックイコライザーの設定をマスターして理想の音を手に入れよう
5. 【低音域】20Hz〜250Hzの設定で迫力と「こもり」をコントロールするコツ
ここからは、具体的な周波数帯域ごとの役割と設定のコツを見ていきましょう。
低音域(20Hz〜250Hz)は、音楽の土台となる部分です。ドラムのキックやベースの音、曲全体の迫力や重厚感を担っています。
| 周波数帯 | 役割 | 設定のコツと注意点 |
|---|---|---|
| 20Hz〜60Hz | 超低音。体の芯に響くような振動。サブウーファーで感じる領域。 | 上げすぎ注意。少し上げると迫力が増すが、上げすぎると音がボワボワする原因に。音源によってはこの帯域の音が入っていないことも。 |
| 60Hz〜150Hz | 低音の核。ベースラインやキックの「ドスン」という音。リズム感に直結。 | 迫力を出したいなら少し上げる。こもりを感じたら少し下げる。上げすぎると他の音が聞こえにくくなる。 |
| 150Hz〜250Hz | 低音の温かみ。この辺りが強すぎると「こもり」の原因になりやすい。佐藤さんが悩んでいたのはこの辺りかも。 | こもりが気になる場合は、この帯域を積極的に下げるとスッキリします。-3dB〜-5dB下げてみましょう。 |
佐藤さんが「低音を上げたら音がこもっちゃった」と感じたのは、おそらく150Hz〜250Hzあたりを上げすぎてしまったからかもしれません。この帯域は、音の輪郭をぼやけさせ、全体を濁らせる原因になりやすいんです。
低音の迫力が欲しいときは、60Hz〜150Hzを少しだけ持ち上げ、同時に150Hz〜250Hzを少し下げて「こもり」をカットする。これが、クリアで引き締まった低音を手に入れるためのおすすめ設定です。
【さらに深掘り】
この低音域の調整は、「部屋の特性」や「イヤホンの特性」を補正する上でも非常に重要です。例えば、密閉型のヘッドホンやイヤホンは、構造上、低音域が強調されやすい傾向があります。そのため、フラットな状態でも低音が過剰に聞こえる場合は、60Hz〜150Hzをフラットより少し下げることで、より自然なバランスに戻すことができます。逆に、開放型のヘッドホンなどで低音が不足していると感じる場合は、60Hz〜150Hzを少しだけ持ち上げてみましょう。この微調整が、「聴き疲れしない」音を作る鍵になります。
6. 【中音域】500Hz〜2kHzの設定でボーカルや楽器の「輪郭」を際立たせる
中音域(500Hz〜2kHz)は、ボーカルやギター、ピアノなど、音楽の主役となる音が多く集まっている帯域です。人間の耳が最も敏感に感じる領域でもあります。
| 周波数帯 | 役割 | 設定のコツと注意点 |
|---|---|---|
| 500Hz〜1kHz | 音の厚み、ボーカルの基音。この辺りが弱いと音が痩せて聞こえる。 | ボーカルを前に出したいなら少し上げる。上げすぎると鼻詰まりのような音や、安っぽい音に聞こえる原因に。 |
| 1kHz〜2kHz | 音の輪郭、存在感。この辺りが強いと耳に痛いと感じやすい。「キンキン」や「カチカチ」といった不快な音の原因になりがち。 | ボーカルや楽器の存在感を際立たせたいなら少し上げる。耳障りなら積極的に下げる。-3dB下げてみるだけで、聴きやすさが劇的に向上することがあります。 |
ボーカルが「他の楽器に埋もれて聞こえる」と感じたら、500Hz〜1kHzを少し上げてみましょう。ただし、この中音域は、少し触るだけで音の印象が大きく変わるデリケートな帯域です。
特に1kHz〜2kHzは、「耳が痛い」と感じる原因になりやすいので、「下げ調整」を意識して、聴きやすさを優先した設定を心がけるのがおすすめです。この帯域を適切に下げることで、長時間聴いても疲れない、心地よい音になりますよ。
【さらに深掘り】
中音域は、「音楽の表情」を決める非常に重要な帯域です。
- 500Hz付近は、ギターやピアノの胴鳴り、ボーカルの温かみに関わります。ここを少し持ち上げると、音がふくよかになりますが、上げすぎるとモコモコした音になります。
- 1kHz付近は、音の存在感を左右します。ここを上げると音が前に出てきますが、上げすぎると耳に突き刺さるような不快な音になります。
- 2kHz付近は、音の硬さやアタック感に関わります。ここを適切に調整することで、ドラムのスネアの抜けや、ギターのエッジを際立たせることができます。
佐藤さんが「ボーカルをもう少し前に出したい」と感じた場合は、500Hz〜1kHzを+1dB〜+2dB程度、ごくわずかに持ち上げてみてください。それだけで、ボーカルがグッと前に出てきて、歌詞が聞き取りやすくなりますよ。
7. 【高音域】4kHz〜16kHzの設定で音に「きらびやかさ」と「抜け感」をプラス
高音域(4kHz〜16kHz)は、シンバルの「シャーン」という音や、ボーカルの息遣い、音全体の「きらびやかさ」や「抜け感」を担う帯域です。
| 周波数帯 | 役割 | 設定のコツと注意点 |
|---|---|---|
| 4kHz〜8kHz | 音の明るさ、クリアさ。この辺りが弱いと音が暗く聞こえる。サ行の刺さり(歯擦音)もこの辺り。 | 音を明るく、クリアにしたいなら少し上げる。上げすぎると「シャリシャリ」して耳に痛い。サ行が刺さる場合は下げる。 |
| 8kHz〜16kHz | 空気感、倍音。音の繊細さや広がりに関わる。ハイエンドと呼ばれる領域。 | 音の広がりや繊細さを出したいなら少し上げる。ノイズも増幅されやすいので注意。上げすぎると音が遠く聞こえることも。 |
佐藤さんが「もっとクリアで抜けの良い音で聴きたい!」と感じたら、4kHz〜8kHzを少し上げてみましょう。しかし、この帯域はノイズやサ行の刺さりも目立ちやすい、諸刃の剣のような帯域です。
上げすぎは禁物です。「少し物足りないかな?」と感じるくらいで止めておくのが、心地よい設定にするおすすめのやり方です。特に、音源によってはデジタルノイズがこの帯域に多く含まれていることがあるので、「下げ調整」でノイズをカットする使い方も有効ですよ。
【さらに深掘り】
高音域の調整は、「音の鮮度」に直結します。
- 4kHz付近は、音の輪郭をはっきりさせ、クリアさを出すのに効果的です。ここを上げすぎると、「キンキン」した音になりやすいので注意が必要です。
- 8kHz付近は、シンバルのきらめきや、ボーカルの艶に関わります。ここを少し持ち上げると、音に華やかさが加わります。
- 16kHz付近は、空気感や超高域の倍音です。この帯域は、聴こえにくい人もいますが、音の広がりや臨場感に大きく影響します。
「音がこもっている」と感じる場合、低音域のこもり(150Hz〜250Hz)を下げると同時に、高音域の4kHz〜8kHzを+1dB〜+2dB程度持ち上げることで、劇的にクリアな音に改善されることがあります。この「低音を下げて高音を上げる」というバランス調整が、グラフィックイコライザーの醍醐味の一つです。
8. グラフィックイコライザーのバンド数(6バンド/10バンドなど)による設定の自由度
グラフィックイコライザーには、調整できるツマミの数、つまり「バンド数」がいくつかあります。
- 5バンド、7バンド: スマートフォンアプリやポータブルオーディオによく見られます。調整できる帯域が少ない分、直感的に操作しやすいのがメリットです。
- 10バンド、15バンド: PCの音楽ソフトや据え置き型のオーディオ機器によく見られます。調整できる帯域が細かくなるので、より繊細なチューニングが可能です。
- 31バンド: ライブ会場やプロのスタジオで使われることが多く、非常に細かく調整できます。
バンド数が多ければ多いほど、設定の自由度は高まりますが、その分「どこを触ればいいか分からない」と迷ってしまうかもしれません。
佐藤さんのように初心者の方であれば、まずは5バンドや10バンドのグライコで、各帯域の音の変化を体感することから始めるのがおすすめです。「どのツマミがどの音に影響するか」を体で覚えることが、上達への一番の近道です。慣れてきたら、よりバンド数の多いものに挑戦してみましょう。
【さらに深掘り】
バンド数が多いグライコを使う際の注意点として、「隣り合うツマミを極端に上げ下げしない」というものがあります。例えば、1kHzを大きく上げて、その隣の2kHzを大きく下げると、不自然な音の繋がりになってしまい、音質が悪化することがあります。
グラフィックイコライザーのツマミは、隣の帯域にも影響を与えながら音を調整しています。そのため、緩やかなカーブを描くように調整するのが、自然で心地よい音を作るための秘訣です。「一つ飛ばしで調整する」というテクニックも、音の繋がりを意識する上で有効ですよ。
9. ジャンル別!ロック、ポップス、クラシックのおすすめ設定パターン
グラフィックイコライザーの設定は、聴く音楽のジャンルによっても変わってきます。ここでは、代表的なジャンルのおすすめ設定パターンを、「フラットからの変化」としてご紹介します。
| ジャンル | 低音域 (60Hz〜150Hz) | 中音域 (500Hz〜2kHz) | 高音域 (4kHz〜8kHz) | 設定の意図 |
|---|---|---|---|---|
| ロック | +3dB (少し上げる) | -1dB (少し下げる) | +2dB (少し上げる) | ドラムとベースの迫力を出し、ギターの抜け感を強調。中音域を少し下げることで、ボーカルと楽器の分離を良くする。ライブ会場のような臨場感を出すのに適しています。 |
| ポップス | +1dB (わずかに上げる) | フラット (0dB) | +1dB (わずかに上げる) | バランス重視。低音と高音をわずかに持ち上げ、聴き疲れしないクリアな音を目指す。ボーカルを際立たせるために、中音域はフラットか微調整に留めるのがコツ。 |
| クラシック | -2dB (少し下げる) | +2dB (少し上げる) | +3dB (少し上げる) | 低音のこもりを抑え、弦楽器や管楽器の繊細な響きと広がりを強調する。ホールの空気感を再現するために、高音域を積極的に使うのがおすすめ。 |
| R&B/ヒップホップ | +4dB (しっかり上げる) | -3dB (しっかり下げる) | +1dB (わずかに上げる) | 重低音を最大限に強調し、ビートのグルーヴを際立たせる。中音域を大きく下げることで、ボーカルと低音の分離を明確にする。スマイルカーブの極端な例とも言えます。 |
| ジャズ | フラット (0dB) | +1dB (わずかに上げる) | -1dB (わずかに下げる) | 楽器本来の音色を尊重し、自然な響きを重視。ボーカルやサックスなどの中音域の艶を出すために、わずかに持ち上げる程度に留める。 |
| アコースティック | -1dB (わずかに下げる) | +2dB (少し上げる) | +1dB (わずかに上げる) | ギターやボーカルの生音の質感を大切にする。低音の不要な響きを抑え、中音域の温かみと高音域の繊細さをバランス良く引き出す。 |
これはあくまで「叩き台」です。佐藤さんが聴く曲や、お使いのイヤホン・スピーカーによって最適な設定は異なります。このパターンを参考に、「自分の耳で聴きながら」微調整を加えていくのが、理想の音に近づくための最短ルートですよ。
10. グラフィックイコライザーを設定する際の「耳の慣れ」を防ぐための裏技
グラフィックイコライザーの設定で一番難しいのが、「耳が慣れてしまうこと」です。
長時間調整を続けていると、「本当にこの音が良い音なのかな?」と分からなくなってしまうことがあります。これは、人間の耳が音の変化に順応してしまう性質を持っているからです。
この「耳の慣れ」を防ぐための裏技があります。
それは、「調整前後の音を交互に聴き比べる」ことです。
- 設定を施した状態で、しばらく曲を聴く。
- すぐにグライコをフラットに戻し、同じ部分を聴き直す。
- フラットな音を聴いた後、すぐに調整後の音に戻す。
この「フラットに戻す」という一手間を加えることで、調整の効果がより明確に分かります。フラットな音と比べて「やっぱり調整後の音の方が心地いい!」と感じたら、その設定は成功です。
また、「時間を置いて聴き直す」のも非常に有効です。一晩寝かせて、翌朝改めて聴いてみると、「昨日良いと思った設定が、今日はちょっと違うな」と感じることもあります。焦らず、時間をかけて自分の耳を育てていきましょう。
11. 【迷ったらコレ】プロが教える「とりあえず試すべき」おすすめ設定
佐藤さん、もし「色々試したけど、結局どれがいいか分からない!」と迷ってしまったら、「スマイルカーブ」と呼ばれるおすすめ設定を試してみてください。
スマイルカーブとは、その名の通り、グライコのツマミの形が「ニコッと笑った口元」のように見える設定のことです。
- 低音域(60Hz〜150Hz)を少し上げる(+2dB〜+4dB)
- 中音域(500Hz〜2kHz)を少し下げる(-1dB〜-3dB)
- 高音域(4kHz〜8kHz)を少し上げる(+2dB〜+4dB)
この設定は、低音の迫力と高音のきらびやかさを強調し、ボーカルの刺さりやすい中音域を抑えるため、多くの人が「良い音」と感じやすい、非常に万能な設定です。特に、小さな音量で聴くことが多い佐藤さんのような方には、低音と高音が強調されることで、よりクリアに聞こえるというメリットもあります。
まずはこのスマイルカーブを試してみて、そこから「もう少し低音が欲しいな」「高音はこれくらいでいいかな」と微調整を加えていくのが、最も効率的で失敗の少ない、おすすめの設定方法ですよ。
12. グラフィックイコライザーでハウリングを防ぐための設定テクニック
グラフィックイコライザーは、ライブ会場や会議室などのPA(音響)の現場でも大活躍します。特に重要な役割が、「ハウリング(キーンという不快な音)」を防ぐことです。
ハウリングは、マイクがスピーカーから出た音を拾ってしまい、その音が無限に増幅されてしまうことで起こります。特定の周波数帯域の音量が「出すぎている」ことが原因です。
PAの現場では、ハウリングが起きたら、そのハウリングしている周波数帯をグライコでピンポイントに下げることで、ハウリングを止めます。
もし佐藤さんが、ご自宅のオーディオ機器で音量を上げたときに「キーン」という音が聞こえたら、それはハウリングのサインかもしれません。その音の高さに近い周波数帯(多くは中高音域)のツマミを少し下げてみてください。
このテクニックは、「下げ調整」が基本であることの、最も分かりやすい例の一つですね。「問題のある音をカットする」というグライコの本来の役割を理解する上で、非常に重要なポイントです。
13. グラフィックイコライザーの設定で「イヤホン音質向上」を実感する手順
佐藤さんが普段使っているイヤホンやヘッドホンは、メーカーが意図した「標準の音」で鳴っています。しかし、その音が必ずしも「あなたにとって最高の音」とは限りません。
グラフィックイコライザーを使えば、そのイヤホンのポテンシャルを最大限に引き出し、音質を向上させることができます。
- イヤホンの特性を理解する: まずはフラットな状態で、「このイヤホンは低音が強いな」「高音が少し弱いな」といった、イヤホン自体の音の傾向を把握します。これは、イヤホンの「個性」を知るということです。
- 「弱点」を補う: 例えば、高音が弱いイヤホンなら、高音域を少しだけ(+1dB〜+2dB程度)持ち上げて、バランスを整えます。「イヤホンの個性を活かしつつ、弱点を補強する」イメージです。
- 「好みの音」に近づける: バランスが整ったら、あとは「スマイルカーブ」などを参考に、あなたの好みの音に近づけていきます。「自分だけのカスタムイヤホン」を作る感覚ですね。
この手順で設定することで、「このイヤホン、こんなに良い音だったんだ!」と、イヤホン音質向上を実感できるはずです。特にワイヤレスイヤホンの場合、内蔵されているグライコ機能を使うことで、手軽に音質を改善できるのが大きな魅力です [4]。
グラフィックイコライザーの設定をマスターして理想の音を手に入れよう
佐藤さん、ここまでグラフィックイコライザーの基礎知識から、具体的なおすすめ設定のコツまで、たくさんの情報をお伝えしてきました。
難しく考えず、まずは「下げ調整」を意識して、「気になる音を消す」ことから始めてみてください。そして、「スマイルカーブ」を試して、「自分の好みの音」の方向性を見つけるのが、理想の音への近道です。
グラフィックイコライザーは、あなたの音楽ライフをより豊かにするための、強力なツールです。怖がらずに、色々な設定を試して、あなただけの最高の音を見つけてくださいね。
「音が良くなる」というのは、「自分が心地よいと感じる音になる」ということです。誰かのおすすめ設定をそのまま使うのではなく、この記事で学んだ知識をヒントに、あなた自身の耳を信じて調整してみてください。その過程こそが、最高の音楽体験につながるんですよ。
14. まとめ:グラフィックイコライザーのおすすめ設定で理想の音に近づく10のポイント
最後に、この記事で学んだグラフィックイコライザーのおすすめ設定のポイントを、10個以上まとめておきましょう。
- グラフィックイコライザーは、音のバランスを視覚的に調整できるツールである。
- 設定の基本は、音を「足す」のではなく、「引き算」で音を整える「下げ調整」を意識すること。
- フラット(0dB)の状態を「基準の音」として、そこから調整を始めること。
- 低音域(20Hz〜250Hz)は、迫力とこもりをコントロールする帯域。こもりが気になるなら150Hz〜250Hzを積極的に下げる。
- 中音域(500Hz〜2kHz)は、ボーカルや楽器の輪郭を担う帯域。耳障りなら1kHz〜2kHzを下げて聴きやすさを向上させる。
- 高音域(4kHz〜16kHz)は、きらびやかさと抜け感を担う帯域。ノイズも増幅されやすいので上げすぎは禁物。
- スマイルカーブ(低音と高音を上げ、中音を下げる)は、万能で試しやすい、おすすめ設定の叩き台である。
- ジャンル別のおすすめ設定を参考に、自分の聴く音楽に合わせて微調整を加えること。
- 「耳の慣れ」を防ぐために、調整後の音とフラットな音を交互に聴き比べること。
- ハウリングは、出すぎている周波数帯を下げることで防ぐことができる。
- イヤホンやスピーカーの弱点を補うように設定することで、音質向上を実感できる。
- バンド数が多いほど繊細な調整が可能だが、初心者なら5〜10バンドから始めるのがおすすめ。
- 設定に正解はない。「自分が心地よいと感じる音」こそが、あなたにとっての最高の音である。
- 音量調整を先に行い、普段聴く音量で設定を始めること。
- 時間をかけて自分の耳を育て、焦らず理想の音を追求すること。
グラフィックイコライザーのおすすめ設定に関するよくある質問と回答
Q1: 音楽アプリのプリセット(Rock, Popなど)を使っても大丈夫ですか?
A1: はい、もちろん大丈夫です。プリセットは、そのジャンルにおすすめの基本的な設定がされているので、まずはそれを試してみるのも良いでしょう。ただし、プリセットは「上げ調整」が多用されている場合もあるので、「音が割れていないか」「うるさすぎないか」をチェックしながら、下げ調整で微調整を加えるのが、さらに良い音にするコツです。
Q2: 調整した設定は、曲ごとに変えるべきですか?
A2: 理想を言えば、曲やアルバムごとに変えるのがベストですが、それは大変ですよね。まずは、「普段よく聴く曲」や「基準にしたい曲」に合わせて設定を作り、「この設定で大体の曲が心地よく聴けるな」という「マイベスト設定」を見つけるのがおすすめです。特定の曲だけ極端にバランスが悪いと感じたら、その時だけ微調整すれば十分ですよ。
Q3: グラフィックイコライザーと音量調整は、どちらを先にすべきですか?
A3: 必ず音量調整を先に行ってください。音量が小さい状態で設定をしても、音量を上げたときに音の印象が大きく変わってしまうことがあります。普段聴く音量、または少し大きめの音量で設定を始めるのが基本です。
Q4: 設定をしても、あまり音が変わった気がしません。なぜですか?
A4: いくつか原因が考えられます。
- 調整幅が小さすぎる: ツマミを動かす幅が小さすぎると、音の変化を感じにくいことがあります。まずは極端に(+6dBや-6dBなど)動かしてみて、「この帯域はこんな音なんだ」と体感してみましょう。
- お使いの機器の限界: 非常に安価なイヤホンやスピーカーの場合、グラフィックイコライザーの調整に追従できないことがあります。
- 耳の慣れ: 長時間聴き続けていると、変化に気づきにくくなります。前述の「フラットとの聴き比べ」を試してみてください。
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引用元:
[1] 私流、グラフィックイコライザーの調整方法。備忘録。 – note
[2] 良い音で音楽を聞くためのイコライザ設定のコツ – 音味
[3] 自分に合ったイコライザー設定をしよう。とりあえず迷ったら… – prbassontop
[4] イヤホン音質向上!イコライザー設定完全ガイド – Omake
[5] イコライザー設定ガイド | ジャンルごとの最適な音質… – Trivision Studio
[6] イコライザーのタイプと使い方、周波数帯域の処理について – Music Planz


