こんにちは、otonariです!
「Cubase AIって無料で使えるって聞いたけど、どこまでできるんだろう?」
「Pro版と何が違うの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
音楽制作を始めたいけど、どのDAWを選べばいいか迷っているあなたのために、今回はCubase AIの「できないこと」に焦点を当てて、その機能制限やPro版との違いを徹底的に解説していきます。
Cubase AIは、オーディオインターフェースなどに付属している機能制限版ですが、実は無料とは思えないほど多くのことができます。しかし、やはり上位版のCubase Proと比べると、いくつかの「できないこと」があるのも事実です。でも、それがあなたの音楽制作にとって本当に必要な機能なのか、この記事を読めばきっと判断できるようになりますよ。
otonariと一緒に、Cubase AIの可能性と限界を理解して、あなたの音楽制作に最適なDAW選びのヒントを見つけましょう!
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Cubase AIの「できないこと」を理解する
そもそもCubase AIって何?無料版DAWの立ち位置
まず、Cubase AIがどんなDAWなのか、その基本的な立ち位置からお話ししましょう。Cubase AIは、ドイツのSteinberg社が開発しているプロフェッショナルDAW「Cubase」シリーズの機能制限版です。主に、オーディオインターフェースやMIDIキーボードなどのハードウェア製品にバンドルされて提供されています。
「AI」は「Advanced Integration」の略で、バンドルされているハードウェアとの連携をスムーズに行えるように設計されています。無料でありながら、Cubaseの基本的なワークフローや高音質なオーディオエンジンを体験できるため、これから音楽制作を始める初心者の方にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
「無料版だから機能が少ないんでしょ?」と思うかもしれませんが、実はAI版でも本格的な楽曲制作の基礎は十分に学べます。しかし、やはり上位版のCubase ProやArtistと比べると、いくつかの機能が制限されています。では、具体的にどんなことが「できない」のでしょうか?
Cubase AIで制限される主な機能とは?
Cubase AIで最も気になるのは、やはり「機能制限」ですよね。主な制限は以下の通りです。
- トラック数の制限:オーディオトラック、MIDIトラック、インストゥルメントトラックなどに上限があります。
- VSTインストゥルメントやエフェクトの種類の制限:Pro版に比べて、使える音源やエフェクトの数が少なくなります。
- 高度な編集機能の制限:VariAudio(ボーカルのピッチ補正)やAudio Warp(オーディオのタイミング補正)など、Pro版ならではの高度な編集機能が使えません。
- ミックス・マスタリング機能の制限:サラウンド対応や、高度なメーター類、プロ仕様のマスタリングツールなどが利用できません。
- その他の機能制限:コードトラック、コードパッド、スコアエディターの機能、サンプラートラックなど、Pro版にある便利な機能の一部が使えません。
これらの制限が、あなたの音楽制作にとってどの程度影響するかは、あなたがどんな音楽を作りたいか、どんな作業をしたいかによって変わってきます。次のセクションで、もう少し具体的に掘り下げていきましょう。
トラック数や同時録音数に制限はある?
Cubase AIでは、Pro版のように無制限にトラックを追加できるわけではありません。具体的なトラック数の上限はバージョンによって異なりますが、例えばCubase AI 12の場合、オーディオトラックは16、MIDIトラックは24、インストゥルメントトラックは16という制限があります。また、グループチャンネルやFXチャンネルもそれぞれ8つまでとなっています。
同時録音数についても、Cubase AIは最大16インプットまでという制限があります。これは、ドラムのマルチマイク録音など、多数の入力が必要な場合には少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、ボーカルとギターの弾き語りなど、少数の楽器を録音する分には十分な数と言えるでしょう。
「たくさんの楽器を重ねて壮大な曲を作りたい!」という方にとっては、このトラック数の制限は大きな壁になるかもしれません。しかし、「まずはシンプルなバンドサウンドを作ってみたい」「弾き語りのデモを作りたい」といった目的であれば、Cubase AIのトラック数でも十分に制作を楽しむことができます。
付属のVSTインストゥルメントやエフェクトは十分?
Cubase AIには、音楽制作に必要な基本的なVSTインストゥルメント(音源)やエフェクトが付属しています。例えば、HALion Sonic SE 3(総合音源)、Groove Agent SE 5(ドラム音源)、Retrologue 2(アナログシンセサイザー)といった音源や、EQ、コンプレッサー、リバーブ、ディレイなどの基本的なエフェクトは利用可能です。
これらの付属音源やエフェクトだけでも、十分なクオリティの楽曲を制作することは可能です。特に、HALion Sonic SE 3は非常に多機能で、様々な楽器の音色をカバーしています。しかし、Pro版に付属しているような、より専門的な音源(例:Padshop、SpectraLayers One)や、高度なエフェクト(例:Multiband Compressor、Frequency)は利用できません。
「もっと色々な音色を使いたい」「プロのようなサウンドメイクをしたい」と感じるようになったら、外部のフリープラグインや有料プラグインを導入することで、Cubase AIの機能を拡張することができます。この点については、後ほど詳しく解説しますね。
高度な編集機能やミックス機能は使える?
Cubase AIでは、Pro版に搭載されているいくつかの高度な編集機能やミックス機能が制限されています。
- VariAudio:ボーカルのピッチ(音程)やタイミングを細かく補正できる機能です。Cubase AIでは利用できません。
- Audio Warp:オーディオのタイミングをグリッドに合わせて調整したり、テンポを変更したりできる機能です。Cubase AIでは利用できません。
- サラウンド対応:5.1chなどのサラウンドミックスには対応していません。ステレオミックスのみとなります。
- Control Room:モニター環境を細かく設定できる機能で、Pro版にのみ搭載されています。
- MixConsoleの機能拡張:Pro版では、MixConsoleの履歴機能や、VCAフェーダー、Direct Routingなど、より高度なミックス機能が利用できますが、AI版では制限があります。
これらの機能は、特にボーカルのピッチ補正を頻繁に行う方や、複雑なミックス環境を構築したい方にとっては重要になるでしょう。しかし、基本的なオーディオ編集やミックス作業はCubase AIでも十分に行えますので、まずはAI版で基礎を固めるのがおすすめです。
マスタリング機能はどこまでできる?
音楽制作の最終工程であるマスタリングについても、Cubase AIではPro版のような専門的な機能は利用できません。
- Loudness Meter:音量の国際基準であるラウドネス値を測定するメーターです。Pro版に搭載されています。
- WaveLabとの連携:Steinberg社のマスタリング専用ソフトウェアであるWaveLabとのシームレスな連携機能は、Pro版にのみ提供されています。
- プロ仕様のマスタリングツール:Pro版には、より高度なマスタリングプラグインや、CD作成のための機能などが含まれています。
Cubase AIでも、付属のエフェクト(EQ、コンプレッサー、リミッターなど)を使って簡易的なマスタリングを行うことは可能です。しかし、配信サービスごとのラウドネス基準に合わせたり、CDプレス用のDDPファイルを作成したりといった、プロレベルのマスタリング作業には向いていません。
もしあなたが、自分の作った曲をプロレベルの音質で配信したり、CDとしてリリースしたりすることを考えているなら、将来的にCubase Proへのアップグレードや、WaveLabなどのマスタリング専用ソフトの導入を検討する必要があるでしょう。
Cubase AIでできないことの具体例
これまでの説明をまとめると、Cubase AIでできないことの具体例としては、以下のような作業が挙げられます。
- 複雑なオーケストラ楽曲の制作:多数の楽器トラックが必要となるため、トラック数の制限がネックになります。
- プロレベルのボーカルピッチ補正:VariAudioが使えないため、手動での細かな調整が必要になります。
- ドラムのマルチマイク録音と詳細なミックス:同時録音数の制限や、MixConsoleの機能制限が影響します。
- サラウンドサウンドの制作:映画音楽やゲーム音楽など、サラウンド環境での制作には対応していません。
- プロ仕様のマスタリング:配信やCDリリースに向けた厳密なラウドネス調整や、DDPファイルの作成はできません。
- MIDIスコアの本格的な編集:スコアエディターの機能が制限されているため、複雑な楽譜作成には不向きです。
これらの作業は、Cubase Proであれば問題なく行えます。しかし、あなたがもし「バンドのデモ音源を作りたい」「歌ってみたのミックスをしたい」「簡単な打ち込み曲を作りたい」といった目的であれば、Cubase AIでも十分にその目的を達成できるはずです。
Cubase AIでできること、できないことの早見表
ここで、Cubase AIとPro版の主な違いを分かりやすく表にまとめました。あなたの音楽制作に必要な機能がどちらのバージョンで利用できるか、一目で確認できますよ。
| 機能 | Cubase AI | Cubase Pro |
|---|---|---|
| オーディオトラック数 | 16 | 無制限 |
| MIDIトラック数 | 24 | 無制限 |
| インストゥルメントトラック数 | 16 | 無制限 |
| グループ/FXチャンネル数 | 8 | 無制限 |
| 同時録音インプット数 | 16 | 無制限 |
| 付属VSTインストゥルメント | HALion Sonic SE 3, Groove Agent SE 5, Retrologue 2など | 上記に加え、Padshop, SpectraLayers One, Verveなど多数 |
| 付属VSTエフェクト | 基本的なエフェクト | 高度なエフェクト、サラウンド対応エフェクトなど多数 |
| VariAudio | × | 〇 |
| Audio Warp | × | 〇 |
| Control Room | × | 〇 |
| コードトラック/コードパッド | 一部制限あり | 〇 |
| スコアエディター | 一部制限あり | 〇 |
| Loudness Meter | × | 〇 |
| WaveLabとの連携 | × | 〇 |
※上記はCubase AI 12とCubase Pro 12の比較に基づいています。バージョンによって機能が異なる場合があります。最新の情報はSteinberg公式サイトをご確認ください。
Cubase AIでできないことを補う方法とPro版へのアップグレード
外部プラグインや音源で機能を拡張する
Cubase AIで「できないこと」があっても、すぐにPro版にアップグレードする必要はありません。多くの機能は、外部のVSTプラグインや音源を導入することで補うことができます。
- フリープラグインの活用:インターネット上には、高品質なフリーのVSTインストゥルメントやエフェクトが多数公開されています。例えば、フリーのシンセサイザーやドラム音源、EQ、コンプレッサー、リバーブなど、探せばPro版に負けないくらい使えるものが見つかります。
- 有料プラグインの導入:より専門的なサウンドや機能が必要な場合は、有料のプラグインを検討しましょう。ボーカルピッチ補正ソフト(例:Melodyne)、ノイズ除去ソフト(例:iZotope RX)、高品位なリバーブやコンプレッサーなど、様々なプラグインがあります。
これらのプラグインは、Cubase AIにインストールして利用することができます。ただし、プラグインによっては動作が重くなる場合もあるので、ご自身のPCスペックと相談しながら導入を検討してくださいね。
別のDAWと連携して足りない機能を補う
少し上級者向けのテクニックになりますが、Cubase AIで足りない機能を、別のDAWで補うという方法もあります。例えば、以下のようなケースです。
- MIDI編集はCubase AI、オーディオ編集は別のDAW:Cubase AIでMIDIの打ち込みを行い、オーディオの録音や編集は、より得意な別のDAW(例えば、Audacityなどのフリーソフトや、Studio One Primeなどの機能制限版DAW)で行う。
- スコア作成は別のソフト、ミックスはCubase AI:楽譜作成ソフトでスコアを作成し、それをMIDIファイルとしてCubase AIに読み込み、ミックス作業を行う。
この方法は、それぞれのDAWの得意な部分を活かすことができるため、非常に効率的です。ただし、ファイルのやり取りが発生するため、少し手間がかかるかもしれません。しかし、Pro版を購入する前に、まずは手持ちのツールでどこまでできるか試してみる価値は十分にあります。
Cubase Proへのアップグレードを検討するタイミング
では、どんな時にCubase Proへのアップグレードを検討すべきなのでしょうか?otonariが考えるアップグレードのタイミングは、以下の通りです。
- トラック数の制限に限界を感じた時:大規模な楽曲制作や、多数の楽器を重ねるアレンジに挑戦したいのに、トラック数が足りなくなってきたら。
- 高度な編集機能が必要になった時:ボーカルのピッチ補正や、オーディオのタイミング補正など、AI版ではできない細かな編集作業が頻繁に必要になったら。
- プロレベルのミックス・マスタリングを追求したい時:より専門的なミックス環境を構築したい、配信やCDリリースに向けて厳密なマスタリングを行いたいと感じたら。
- 付属の音源やエフェクトでは物足りなくなった時:外部プラグインを導入しても、やはりPro版にしかない機能や音源が必要だと感じたら。
- 音楽制作を本格的な仕事にしたい時:プロの現場で求められる機能やワークフローに対応する必要が出てきたら。
これらの「できないこと」が、あなたの音楽制作のボトルネックになっていると感じたら、それがアップグレードを検討する良いタイミングです。無理にAI版で我慢し続けるよりも、必要なツールを手に入れることで、あなたの音楽制作はさらに飛躍するでしょう。
Cubase Proへのアップグレードで得られるメリット
Cubase Proにアップグレードすることで、あなたは以下のような大きなメリットを得ることができます。
- 機能の制限がなくなる:トラック数、インストゥルメント数、エフェクト数など、あらゆる制限が撤廃され、あなたのアイデアを自由に形にできます。
- プロ仕様のツールが手に入る:VariAudio、Audio Warp、Control Room、高度なMixConsole機能、Loudness Meterなど、プロの現場で必須となるツールが全て利用可能になります。
- 豊富な付属音源とエフェクト:AI版にはない、高品質で多様なVSTインストゥルメントやエフェクトが追加され、サウンドメイクの幅が格段に広がります。
- 効率的なワークフロー:コードトラックやコードパッド、スコアエディターの強化など、制作を効率化する便利な機能が充実しています。
- 将来性:Cubase Proは常に最新の技術を取り入れ、アップデートされています。長期的に音楽制作を続ける上で、安心して使い続けられる環境が手に入ります。
Cubase Proは決して安価なソフトウェアではありませんが、その投資に見合うだけの価値と、あなたの音楽制作の可能性を大きく広げてくれることでしょう。
Cubase AIでもここまでできる!活用術
ここまでCubase AIの「できないこと」に焦点を当ててきましたが、最後にCubase AIでも十分にできること、そしてその活用術についてお話ししましょう。
- 基本的な楽曲制作:オーディオ録音、MIDI打ち込み、基本的なミックス、エフェクト処理など、一通りの楽曲制作は可能です。シンプルなバンドサウンドや、ボーカルと伴奏の曲であれば、十分なクオリティで完成させられます。
- デモ音源の作成:アイデアを形にするためのデモ音源作成には最適です。Pro版を購入する前に、まずはAI版で制作の練習を積むことができます。
- ミックスの練習:付属のエフェクトを使って、ミックスの基礎を学ぶことができます。EQやコンプレッサーの使い方をマスターするだけでも、サウンドは大きく変わります。
- 外部プラグインの導入練習:フリープラグインなどを導入して、DAWの拡張方法や、様々なエフェクトの挙動を学ぶ良い機会になります。
Cubase AIは、まさに音楽制作の「入り口」として最適なDAWです。まずはAI版で音楽制作の楽しさを存分に味わい、自分の「やりたいこと」が明確になってきたら、次のステップを検討してみてくださいね。
まとめ:Cubase AIのできないことを理解し、次のステップへ
- Cubase AIは、オーディオインターフェースなどに付属する機能制限版のDAWです。
- 無料で本格的な音楽制作の入り口に立てる点が最大の魅力です。
- 主な制限は、トラック数、VSTインストゥルメント数、エフェクトの種類、高度な編集・ミックス・マスタリング機能などです。
- 特に、多くのトラックを扱う大規模なプロジェクトや、プロレベルの音質を追求する場合には、機能不足を感じるかもしれません。
- Cubase AIでできないことは、外部のフリープラグインや有料プラグインを導入することで補える場合があります。
- 別のDAW(例えば、Studio One Primeなど)と連携して、それぞれの得意な機能を使い分ける方法もあります。
- 音楽制作の規模が大きくなったり、より高度な機能が必要になったりした場合は、Cubase Proへのアップグレードを検討する良いタイミングです。
- Cubase Proは、無制限のトラック数、豊富なVSTインストゥルメントとエフェクト、高度な編集・ミックス・マスタリング機能など、プロの現場で求められるあらゆる機能を網羅しています。
- Cubase AIでも、アイデアを形にするための基本的な機能は十分に備わっています。まずはAI版で制作を楽しみ、必要に応じてステップアップしていくのがおすすめです。
- 自分の音楽制作のスタイルや目標に合わせて、最適なCubaseのバージョンを選ぶことが大切です。
- Cubase AIの機能を理解し、賢く活用することで、あなたの音楽制作はさらに楽しく、効率的になります。
- 困った時は、Steinbergの公式サイトやユーザーコミュニティを活用しましょう。
- Cubase AIは、音楽制作の第一歩を踏み出すあなたにとって、強力な味方となるでしょう。
- 最終的には、あなたの「やりたいこと」がCubase AIで実現できるかどうかが判断基準となります。
いかがでしたでしょうか?Cubase AIの「できないこと」を理解することで、あなたの音楽制作の目標と照らし合わせ、最適なDAW選びのヒントが見つかったのではないでしょうか。Cubase AIは、無料でありながら非常にパワフルなツールです。まずはこのAI版で、あなたの音楽制作の旅を始めてみてください。そして、もし「もっとこんなことがしたい!」という気持ちが芽生えたら、その時はPro版へのアップグレードを検討するのも良いでしょう。
otonariは、あなたの音楽制作をいつも応援しています!何か困ったことがあれば、いつでも気軽に相談してくださいね。
引用元について
この記事で解説している内容は、Cubase AIの機能に関する一般的な情報に基づいています。より詳細な情報や、最新の機能については、以下の公式サイトや関連情報をご参照ください。
- Cubase シリーズ 機能比較 – Steinberg
- Cubase AIでどこまでできる?無料版DAWの可能性と賢い活用法 – Music Grow Lab
- 【AI・LE】無料版Cubase付属のオーディオインターフェースはどれ? – DTM Info
- Cubase AI:音楽制作の可能性を広げる次世代DAWソフトウェア – AI NOW

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