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【DTM初心者へ】ボーカルが埋もれない!EQで「声の存在感」を極限まで引き出す設定の鉄則

【DTM初心者へ】ボーカルが埋もれない!EQで「声の存在感」を極限まで引き出す設定の鉄則

music grow labo

こんにちは!otonariです。DTMを始めたばかりのユウキさん、あなたの作った曲、なんだかボーカルがオケ(伴奏)に埋もれてしまって、何を歌っているのか聴き取りにくい…なんてお悩みはありませんか?

せっかくの素晴らしい歌声も、埋もれてしまってはもったいないですよね。実は、この問題を解決する鍵は「イコライザー(EQ)」というツールにあるんです。

イコライザーと聞くと、「難しそう…」「プロの機材でしょ?」と思うかもしれませんが、ご安心ください。この記事では、DTM初心者のユウキさんでもすぐに実践できる、イコライザーを使ってボーカルを強調し、曲全体をグッと引き立てるための設定の極意を、優しく、分かりやすくお伝えしていきます。

この記事を読み終える頃には、あなたのボーカルは「埋もれた声」から「曲の主役」へと大変身を遂げているはずですよ!

  1. イコライザーでボーカルを強調する前に知っておきたい!EQの超基本と役割
    1. イコライザー(EQ)って何?音の「周波数」を整える魔法のツール
    2. ボーカルが主に存在する「周波数帯域」を知ろう
    3. ボーカルEQの目的は「強調」と「棲み分け」の二刀流
  2. 実践!イコライザーでボーカルを強調し、オケから抜け出すための具体的な設定方法
    1. 【必須テクニック】80Hz以下をカットして「声のこもり」を取り除く
    2. 【強調の核心】2kHz〜5kHzをブーストして「存在感」と「明瞭度」をアップ
    3. 200Hz〜500Hzを調整して「声の厚み」や「温かさ」をコントロール
    4. 500Hz〜1kHzの「鼻にかかった音」をカットしてクリアに
    5. 10kHz以上をブーストして「空気感」と「輝き」をプラス
    6. Q(クオリティファクター/帯域幅)の設定で効果を調整する
    7. 【重要】オケの邪魔な帯域をカットしてボーカルの居場所を作る
    8. EQ調整は必ず「オケと混ぜた状態」で聴きながら行う
    9. ジャンル別!イコライザー設定の考え方の違い
    10. EQ調整前とEQ調整後の音量を合わせる重要性
    11. ボーカル強調におすすめのイコライザーの種類
    12. EQをかけすぎるとどうなる?失敗しないための注意点
    13. イコライザー以外でボーカルを強調するテクニック
    14. まとめ:イコライザーでボーカルを強調する10個以上の重要ポイント
  3. イコライザーでボーカルを強調する技術をマスターして、あなたの曲を次のレベルへ!

イコライザーでボーカルを強調する前に知っておきたい!EQの超基本と役割

まずは、イコライザーが一体どんなツールなのか、その基本的な役割から見ていきましょう。ここを理解しておくと、設定の目的が明確になり、迷いがなくなりますよ。

イコライザー(EQ)って何?音の「周波数」を整える魔法のツール

イコライザーは、音の「周波数(しゅうはすう)」を調整するためのツールです。音には高い音から低い音まで様々な成分が含まれていて、この成分を「周波数」という単位(Hz/ヘルツ)で表します。

簡単に言うと、イコライザーは「特定の周波数帯域の音量を上げたり(ブースト)、下げたり(カット)する」ことができる、音のシェフのような存在です。

ボーカルが埋もれてしまうのは、ボーカルの周波数帯域と、オケの楽器の周波数帯域がケンカしてしまっている状態なんです。イコライザーでこのケンカを仲裁してあげるのが、私たちの役目になります。

ボーカルが主に存在する「周波数帯域」を知ろう

ボーカルの音は、主に以下の3つの帯域に分かれて存在しています。この帯域を意識することが、ボーカル強調の第一歩です。

  • 低域(ていいき):約80Hz〜200Hz(声の厚み、温かさ)
  • 中域(ちゅういき):約200Hz〜4kHz(声の核、存在感、聴き取りやすさ)
  • 高域(こういき):約4kHz〜20kHz(声の明るさ、空気感、ツヤ)

特に、人の声の「核」となるのは中域です。この帯域を適切に扱うことが、ボーカルを前に出すための最重要ポイントになります。

ボーカルEQの目的は「強調」と「棲み分け」の二刀流

ボーカルにイコライザーをかける目的は、単に音量を上げることではありません。大きく分けて2つの目的があります。

  1. 強調(ブースト):声の魅力を引き出し、前に出す(例:中域を上げて存在感を出す、高域を上げてツヤを出す)
  2. 棲み分け(カット):オケの他の音とのケンカをなくし、クリアにする(例:不要な低音をカットする、オケの邪魔な帯域をカットする)

実は、強調よりも「棲み分けのためのカット」の方が、結果的にボーカルをクリアに聴かせる効果が高い場合が多いんです。覚えておきましょう!

実践!イコライザーでボーカルを強調し、オケから抜け出すための具体的な設定方法

それでは、いよいよ具体的なイコライザーの設定方法に入っていきましょう。ユウキさんのボーカルを、オケから一歩前に出すための実践的なテクニックをご紹介します。

【必須テクニック】80Hz以下をカットして「声のこもり」を取り除く

まず、最初に行うべき最も重要な設定は「ローカット(ハイパスフィルター)」です。

人の声には、80Hzよりも低い周波数帯域に、マイクが拾った空調の音や振動、あるいは声帯から出る不要な低音(ボコボコした音)が含まれていることがあります。これらは「声のこもり」の原因となり、ボーカルが埋もれる大きな要因となります。

設定の目安としては、80Hz〜100Hzあたりを思い切ってカットしてしまいましょう。女性ボーカルや声の高い男性ボーカルであれば、120Hz〜150Hzまでカットしても問題ありません。この作業だけで、ボーカルがスッキリとクリアになるのを実感できるはずです。

(参考:DTM初心者のためのEQ講座より)96bit-music

【強調の核心】2kHz〜5kHzをブーストして「存在感」と「明瞭度」をアップ

ボーカルを強調する」という目的に対して、最も効果的なのがこの帯域のブーストです。

  • 2kHz〜4kHz:声の「明瞭度(めいりょうど)」や「子音(しいん)」が集中している帯域です。ここを少し持ち上げることで、歌詞がハッキリと聴き取りやすくなります。
  • 4kHz〜5kHz:声の「エッジ」や「アタック感」を司る帯域です。ここをブーストすると、ボーカルがオケの前面にグッと出てくるような感覚が得られます。

ただし、この帯域を上げすぎると、耳に痛い「キンキン」とした音になりやすいので、+3dB(デシベル)程度を目安に、慎重に調整してください。少し上げるだけでも、ボーカルの印象は大きく変わります。

200Hz〜500Hzを調整して「声の厚み」や「温かさ」をコントロール

この帯域は、声の「温かさ」や「厚み」に大きく関わってきます。

  • 声に迫力が欲しい場合:200Hz〜300Hzをわずかにブースト(+1dB〜+2dB程度)すると、声に深みと厚みが増します。
  • 声が「こもって」聞こえる場合:300Hz〜500Hzあたりをわずかにカット(-1dB〜-3dB程度)することで、こもり感を解消し、クリアな印象になります。

特に男性ボーカルの場合、この帯域を適切に調整することで、力強く、存在感のある声にすることができます。

500Hz〜1kHzの「鼻にかかった音」をカットしてクリアに

ボーカルによっては、500Hz〜1kHzの帯域に「鼻にかかったような音」や「モコモコとした響き」が強く出ることがあります。これが、ボーカルの聴き取りにくさにつながることもあります。

この帯域を、Q(帯域幅)を少し広めにして、-3dB〜-5dB程度カットしてみましょう。声のキャラクターを損なわない範囲で、モコモコした響きが取れ、ボーカルがスッキリと前に出てくる効果があります。

10kHz以上をブーストして「空気感」と「輝き」をプラス

ボーカルに「ツヤ」や「空気感」をプラスしたい場合は、10kHz以上の超高域をブーストします。

この帯域は、ボーカルの息づかいや、声の持つ「キラキラとした輝き」を表現するのに役立ちます。設定の目安は、12kHzあたりを+2dB〜+4dB程度ブーストしてみてください。ボーカルが一段と華やかになり、曲全体が明るい印象になります。

Q(クオリティファクター/帯域幅)の設定で効果を調整する

イコライザーには、音量を上げ下げする周波数だけでなく、「Q(キュー)」という設定項目があります。これは、調整する周波数の「幅」を決めるものです。

  • Qの値を小さく(広範囲):広い帯域を緩やかに調整します。声の「質感」や「全体的なバランス」を整えるのに適しています。
  • Qの値を大きく(狭範囲):狭い帯域をピンポイントで調整します。特定のノイズや、耳に痛い周波数を見つけて「削る」のに適しています。

強調(ブースト)する場合はQを小さく、カットする場合はQを大きく設定するのが基本です。

【重要】オケの邪魔な帯域をカットしてボーカルの居場所を作る

ボーカルを強調する上で、最も見落とされがちなのがこの作業です。ボーカルが埋もれる原因の多くは、オケの楽器とボーカルが同じ帯域でケンカしていることにあります。

例えば、ギターやシンセサイザーがボーカルの核となる2kHz〜4kHzを強く出している場合、ボーカルのEQをいくら上げても、オケに負けてしまいます。

解決策は、オケ側のトラックで、ボーカルが最も目立たせたい帯域(例:2kHz〜4kHz)をわずかにカットしてあげることです。これにより、ボーカルに「居場所」ができ、結果的にボーカルが強調されたように聴こえます。

EQ調整は必ず「オケと混ぜた状態」で聴きながら行う

イコライザーの設定は、ボーカル単体(ソロ)で聴きながら行うのはNGです。なぜなら、どんなにボーカル単体で良い音に聞こえても、オケと混ぜたときにどう聞こえるかが全てだからです。

必ず、オケとボーカルを同時に再生しながら、少しずつ調整を進めてください。この「イン・ザ・ミックス」での調整こそが、プロのエンジニアも実践する基本中の基本です。

ジャンル別!イコライザー設定の考え方の違い

音楽のジャンルによって、ボーカルの強調の仕方は異なります。

ジャンル 強調すべき帯域 設定の考え方
ポップス/J-POP 2kHz〜5kHz、10kHz以上 明瞭度とツヤを重視し、キャッチーに聴かせる
ロック/メタル 200Hz〜500Hz(厚み)、2kHz〜4kHz(エッジ) 力強さや迫力を重視し、オケに負けない芯を出す
アコースティック 1kHz〜3kHz(自然な明瞭度) 声の自然な響きを重視し、過度なブーストは避ける
R&B/ヒップホップ 80Hz〜200Hz(低音の響き)、2kHz〜5kHz(存在感) 声の低音の響きや、リリックの聴き取りやすさを重視する

ユウキさんが作っている曲のジャンルに合わせて、どの帯域を重視するかを考えてみてください。

EQ調整前とEQ調整後の音量を合わせる重要性

イコライザーで特定の帯域をブーストすると、当然ながら全体の音量が大きくなります。人間は「音量が大きい方が良い音だと錯覚しやすい」性質があります。

そのため、EQ調整が終わったら、必ずEQ前とEQ後のボーカルトラックの音量が同じになるように、EQプラグインの出力(アウトプットゲイン)を調整してください。これにより、本当にEQの効果で音が良くなったのかを、客観的に判断できるようになります。

ボーカル強調におすすめのイコライザーの種類

イコライザーには、大きく分けて2種類あります。

  • グラフィックEQ:決まった周波数帯域のツマミを動かすタイプ。直感的で分かりやすい。
  • パラメトリックEQ:周波数、ゲイン(音量)、Q(帯域幅)の全てを自由に設定できるタイプ。より細かく調整できるため、DTMではこちらを使うことがほとんどです。

DAW(音楽制作ソフト)に標準で搭載されているパラメトリックEQで十分な効果が得られます。まずは標準のEQを使いこなすことから始めましょう。

EQをかけすぎるとどうなる?失敗しないための注意点

「強調したい!」という気持ちが強すぎて、EQをかけすぎてしまうと、かえって不自然な音になってしまいます。

  • 高域のブーストのしすぎ:「シャカシャカ」「キンキン」といった、耳に痛い音になる。
  • 低域のブーストのしすぎ:「モコモコ」「ボコボコ」といった、不明瞭で濁った音になる。
  • Qを大きくしすぎたカット:特定の周波数だけが不自然に凹み、声のキャラクターが変わってしまう。

イコライザーは、「足し算(ブースト)」よりも「引き算(カット)」をメインに考えると、失敗が少なくなります。迷ったら、まずカットから試してみてください。

イコライザー以外でボーカルを強調するテクニック

ボーカルを前に出す方法は、イコライザーだけではありません。他のエフェクトも組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。

  • コンプレッサー:音量のバラつきを抑え、ボーカルの音圧を均一にすることで、常に前に出て聴こえるようにする。
  • ディエッサー:「サシスセソ」などの耳障りな子音(歯擦音)を抑え、高域の強調を自然にする。
  • リバーブ/ディレイ:空間系のエフェクトを適切にかけることで、ボーカルに奥行きや広がりを与え、オケから浮き立たせる。

まとめ:イコライザーでボーカルを強調する10個以上の重要ポイント

ユウキさん、ここまでお疲れ様でした!最後に、イコライザーでボーカルを強調し、曲をグッと引き立てるための重要ポイントを、キーワードを織り交ぜながらおさらいしましょう。

  • ローカット(ハイパスフィルター):80Hz〜100Hz以下をカットし、こもりを解消する。
  • 明瞭度(めいりょうど):2kHz〜4kHzをブーストし、歌詞の聴き取りやすさを高める。
  • 存在感(そんざいかん):4kHz〜5kHzをブーストし、ボーカルをオケの前面に出す。
  • 温かさ(あたたかさ):200Hz〜300Hzを調整し、声の厚みをコントロールする。
  • モコモコ感:500Hz〜1kHzをカットし、鼻にかかった響きを取り除く。
  • 空気感(くうきかん):10kHz以上をブーストし、ボーカルにツヤと輝きをプラスする。
  • Q(帯域幅):強調はQを小さく、カットはQを大きくするのが基本
  • 棲み分け(すみわけ):オケ側のトラックで、ボーカルの帯域をカットする。
  • イン・ザ・ミックス:必ずオケと混ぜた状態でEQ調整を行う。
  • ゲインマッチ:EQ調整前と後の音量を合わせる
  • 引き算(カット):ブーストよりもカットをメインに考える。
  • コンプレッサー:EQと組み合わせて音圧を均一にする。

イコライザーでボーカルを強調する技術をマスターして、あなたの曲を次のレベルへ!

この記事では、イコライザーを使ってボーカルを強調し、曲をグッと引き立てるための具体的な設定方法と、その考え方について詳しく解説しました。

イコライザーは、一見難しそうに見えますが、今回ご紹介した「ローカット」「中高域のブースト」「オケとの棲み分け」という3つのポイントを意識するだけで、あなたのボーカルは劇的に改善されます。

まずは、あなたのDAWに搭載されているイコライザーを開いて、この記事で学んだ設定を一つずつ試してみてください。きっと、あなたの曲が、今までとは比べ物にならないほどクリアで、ボーカルが主役の素晴らしい作品に変わるはずです。

ユウキさんの音楽制作を、otonariは心から応援しています!

引用元:
・DTM初心者のためのEQ講座 96bit-music

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